ＥＭに使用されている菌

ＥＭとはで紹介しました菌を分かりやすく説明します。

・光合成細菌群
　光合成細菌は光と熱をエネルギー源に、植物の根から出る分泌物、
　有機物、　あるいは有害ガス（硫化水素など）を基質（エサ）として、
　窒素化合物の　アミノ酸、糖類など植物が育つのに必要な栄養素を
　有用物質にします。

・乳酸菌
　乳酸菌は皆さんご存知ですよね？そう、ヨーグルトに含まれている菌
　です。
　乳酸菌には強い除菌力があり、有害発酵の原因となる有機物の急激な
　腐敗分解を抑制します。乳酸菌の殺菌作用にはフザリウム（占有率が
　15～20％以上になると悪臭やウジが発生し、様々な害虫が集まります）
　の増殖を抑制する頼もしい働きがあります。その他、有効菌の活性化
　の促進をします。

・酵母菌群
　みんなが好きなパンを膨らませるのに使うあのイースト菌・酵母菌は
　他の有用な微生物（乳酸菌、放線菌）を増殖するための必要な基質を
　作ります。

・グラム陽性の糸状菌群
　放線菌は、光合成細菌が作り出すアミノ酸などを、もらい受け
　抗菌物質を　作り出します。抗菌物質は、病原菌を抑え、　　　　
　有害なカビや細菌類が増えるのに　必要な物質を先取りし増殖を抑え、
　他の有用な微生物のために住み良い　環境を作ります。また、
　放線菌は*アゾトバクターや*ＶＡ菌根菌の働きを　助長し、　
　光合成細菌と共存することにより浄菌作用が倍化します。

・発酵系の糸状菌群
　お酒やビールなどを作るときに使う上で書いた他の微生物とも共存し、
　特にエステル生成に効果的です。アルコールの生成力が強いため、
　ウジやその他の有害害虫を防ぐ力があり、悪臭の分離にも効果が
　認められています。デンプンやたんぱく質を分解し、酵母などの
　有用微生物の増殖や発酵のための栄養源を供給します。

　